奈良を観る 〜書評論家 田宮文平が語る かなの書人 杉岡華邨〜

かつて書評論家田宮文平氏(1937~2019)は著作『墨』218号(2012年9・10月号)“「現代の書」の検証 忘れ得ぬ書人たち 第12回 杉岡華邨”(芸術新聞社刊)の中で、「書家杉岡華邨はその生涯の事績の中で幾多の幸運に恵まれている」と著しました。当展はその「幸運」に焦点を当て、杉岡華邨(1913~2012)の生涯と主な作品を辿ります。
杉岡華邨は我が国に延々と続く書の体系を体得し、かな作品に昇華した偉大な書家であり、文化勲章受章者として、ともすれば近寄り難い存在と捉えられがちです。しかし、同時代を生き、交流もあった田宮氏の文章からは杉岡華邨の人としての側面が浮かび上がります。誌面上では実現し得なかった、文章と共に殆どの掲載作品を鑑賞いただける展覧会ならではの贅沢な構成をお楽しみください。

開催場所:奈良市美術館

開催日

2025年1月11日(土)~19日(日)

時間

10:00~17:30(入館は17:00まで)

料金

無料

イベント

ギャラリートーク:1月12日(日)14:00~
奈良市杉岡華邨書道美術館 事務長(学芸員)松村清孝氏

内容について

詳細は施設へお問合せください。